学業と部活動の両立

学業と部活動(習い事・課外活動など)の両立を悩みとする中高生は多いと思います。当塾の中高生もほとんどが部活動を行っており、部活動帰りの19時前後に塾に立ち寄って限られた時間(1時間~1時間30分)で集中して勉強しています(S中某文化部などは中3の11月まで部活動が続きます)。ただ、こうした時間的に制約のある生徒は集中力があり、総じて成績はよく、受験期の後半から一気に成績を上げてきます。

ある生徒に対しそんなに部活動が大変なら無理せず退部する選択もありなのではと言ったことがあります。それに対して「もちろん部活動が好きなのもあるけれど自分自身に負けたくないから続けます!」との言葉には大いに感心しましたが同時に学業と部活動の両立にはそれくらいの覚悟が必要なんだと改めて認識しました。みんな本当によく頑張っていると思います。

先日、ある生徒(個人の特定を避けるため、中高・男女・学校名などは控えます)の通知表を目にしました。

全科目(国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保体・技家・英語)オール5

各科目評価(知識・技術・思考・判断・表現・取り組み姿勢)オールA

これまで数十年前に1度だけ通知表全科目オール5は目にしましたが、各科目評価も全てがオールAは衝撃的でした。これは個人の能力や才能はもちろんのこと、それだけではない何か大切なもの(うまく言えませんが)野球界で例えると偉大な業績を残したイチロー選手の野球に対する真摯な姿勢・矜持(きょうじ)のようなものがないと達成できるものではないと思いました。この生徒は県内でも強豪と言われる部活動に所属し、ほかに習い事もあり、常に時間がタイトな状況ながら週に2~3日夜遅く遠方から塾に来て授業以外に自らの課題を確実にこなしています。

「環境が人を育てる」「朱に交われば赤くなる」との言葉にもある通り人間の成長は周りの環境に左右されるものです。「同じ塾の教室内で、自分と同じくらい(もしくはそれ以上に)シビアな状況にも関わらず、常に集中力をもって、一生懸命に努力する生徒がいることを意識し、お互いに切磋琢磨し、お互いに成長してほしい」そのような願いを込めて今回紹介させていただきました。

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