難関大学・医学部を目指す小中学生へ 

全国学力テストトップクラス常連の秋田県ですが、残念ながら難関大学合格実績については全国の下位レベルであるのが実態です。

東大合格者数(2022年)

東京・・高校3年生100人に1人  秋田・・高校3年生100人に0.16人

旧帝大+東工大+一橋合格者数(2022年)

奈良・・高校3年生100人に5人(私立志向が高い東京は2.6人) 秋田・・高校3年生100人に1.3人

早稲田大学合格者数(2017年)

東京・・高校3年生100人に5.8人   秋田・・高校3年生100人に0.12人(東京とは約50倍の差)

かなり荒い計算で恐縮ですが大雑把なイメージとしては、秋田県の全日制高校の各学年の生徒数が毎年約7,000人とすると東大に合格するには全県で10位前後旧帝大+東工大+一橋に合格するには全県で100位前後医学部だとその間の全県50番前後を目指すことになるでしょうか?(推薦・AO試験などを考慮すると実際はさらに厳しいかもしれません)。

秋田県が難関大学(&医学部)の合格者数で全国的に苦戦しているはなぜでしょう?その原因は教育環境(中学受験率が低い)にあると考えます。

中学受験を起点とした教育環境が将来の進路に大きく影響を及ぼし、秋田に住む私たちは実は大きなハンデを背負っています。それを認識するためには、首都圏の教育環境の実態を知る必要があります。私自身、小学生の子どもを持つ親として首都圏に住み、中学受験生を指導した経験を踏まえて以下の通り首都圏の教育環境実態の一端を記します。

【中学受験率】

東京・・約25%(クラスの4人に1人は中学受験) 

秋田・・約1%強(受験者が多い秋田市内でもクラスに1~3人程度?)

【中学受験~大学受験までのロールモデル】

①幼児期~低学年

K式・Hまる学習会で学習習慣・集中力・計算力を身につける。低学年で算数小学範囲を終える(低学年でK式中学課程認定テストに合格する生徒も少なくない)。

②高学年(4年~6年)

K式・Hまる学習会を卒業しS,N,Y,Wのいずれかの大手進学塾で中学受験勉強を行う(学習レベルによっては,他の補習塾を選択する場合もある)。週に2日~3日 1日の授業は3時間前後。季節講習会ではほぼ終日缶詰。

中学受験生の塾以外の平均家庭学習時間は、4~5年生・・1~3時間  6年生・・3~5時間 と言われている。

スポーツを気分転換・体力強化と捉え習い事として勉強と両立させる家庭も少なくない(休日の水泳・テニスなど)。

将来を見据え英語力を高める目的で英語専門塾に通うケースもある。私が住んでいた地域の中堅の英語専門塾(私の娘はごく普通の公立小学生でしたがクラスに4,5名通ってました)は小学6年生で英検2級取得がスタンダードカリキュラムであった。

③中高一貫校入学~

進度が早い(特に英数)。高校2年生で高校範囲を終わらせ高校3年では受験勉強に特化した授業を行う。

難関大学や医学部を目指す生徒はT緑会(指定校制)やH岡塾(英語)などの名門塾やS予備校に通う。T緑会は難問演習主体、H岡塾はまずは英文法を完成させ原書をひたすら読み込むスタイル、いずれも宿題は膨大。更に、「大学への数学」を毎月購読し学力コンテスト(通称「学コン」 東大レベルの難問)の問題を何時間(何日)もかけて考え抜き毎月応募する。

こうした環境でもまれた生徒達と、小学はスポ少⇒中学は部活ほぼ必須⇒公立高校入学が一般的な秋田の子どもたちが大学受験で戦うと結果は前述のようになるのも頷けます。しかしながら秋田のいくつかの学習塾ではこの状況を(多分)問題視し、やる気のある子に対しての先取り授業や熱量のある授業を行っており、それゆえにこの状況で済んでいるかもしれません。

佐々木塾でも将来的に難関大学や医学部を目指したいという小学生・中学生の生徒・保護者様がいます。その方々には、将来的に首都圏の中高一貫の子どもたちと戦うために「英語」と「数学」のレベルを可能な限り高めるように伝えています。数学であれば、定期テストや実テで常時90%を目指すとともに並行して高校までの先取り学習を計画的に進めること、英語であれば様々なアプローチがありますが英検をメルクマークにするのであれば小学~中学1.2年で2級、中学3年~高校で準1級(欲を言えば1級1次)合格を目指すなどです。

夢や目標をもって意欲的に取り組みたいと思っているが(習い事・部活動など)時間的な制約や(コマ数のわりに月謝が高い、季節講習会の別途費用がネックなど)経済的な制約から行動に移せない、そのような子供達(保護者様)に対しては、可能な限り受け皿になりたいと考えています。

そのために以下の通り小学生・クラシックコースを新設しました。

◇対象:将来の夢や目的(中学受験・英検・難関大学・医学部・・・)の達成に向けて積極的に学習に取り組みたい小5・6年生

◇月・火・木・金の15:30~20:30の通塾放題、通塾頻度・学習時間・入退室が自由。

◇集団授業として一般コースの火・金の授業&木(16:00~16:50)の数学先取り授業への自由参加とそれ以外の時間の自立型学習(質問受付・終了時学習チェック)の2本立てです。

◇自立型学習の実際の学習例(各自が自由に目標を設定し取り組んでいます)

・英検準2級合格を目指し「文で覚える単熟語(英検3級・準2級用)」を毎回1~3ページ、音読・和訳・暗記し最後にチェックを受けている。 

・K式の数学で中学範囲終了の生徒が毎回、塾プリントの中1から順番に1~3ページ進めることで、K式ではなかなか対応しきれない図形や応用問題に取り組み更なるレベルアップを目指している。

・中学受験予定の生徒が合格を目指し受験対策用のドリルを自分のペースで進め質問や進捗チェックを受けている。

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