数学について考える( 追記 明日やろうはバカヤロー)

佐々木塾は土日原則休業日(除く定期テスト前)ですが、季節がよい勉強日和の休業日に突然塾を開放することがあります。4月19日(日)、当日の一斉メールで8時~12時 塾生・卒塾生に開放しました。

当日早朝メール、日曜、桜まつりなどから参加者はいない前提(自分の事務作業にあてる)でしたが、某中2生・H君が8時過ぎにやってきて3時間近く一心不乱に自学をしていました。自分が中2生の時なら、春の天気の良い午前中は家で惰眠をむさぼっていたので、文武両道 勉強もスポーツもできる子は違うもんだなぁと大いに感心した次第です。

その後は卒塾生で秋高に通うJ君とY君が別々の時間にやってきて、数学に没頭していました。聞くと、数学は授業での解説が少なく進み方が早すぎてついていくのに必死とのことでした(高1の4月なのに)。先生からは「フォーカス・ゴールド」をひたすらやれば大丈夫だと言われているが、本当にそうなのか?、どのようにやればよいのか?数学について諸々心配な様子でした。学校もずいぶん乱暴なものだと思いつつ、厳しい言い方をすれば、そもそも高校は義務教育ではないので、ついてこれない生徒はおいていかれるのは当然なのかもしれません。

【本題】

秋高に通うJ君、Y君との今回の会話から2人が心配している(だろう)数学について考えてみました。

◇数学を独学で得意科目にすることは可能なのか?

・難関国公立大学(東北大理系学部含む)、医学部を目指す場合、数学が絶対的な得意科目であることが前提条件であることに異を唱える人は少ないと思います。それゆえに首都圏の中高一貫進学校では高3になるまでには数学の高校範囲は概ね終了させます。当地においては、そのような生徒達と同じ土俵で戦うために中学で高校数学の先取りを行うか高校入学後に数学の勉強にかける時間の比重を一気に高める必要があります。

・当塾に通う高専生のS君は数学の教科書(テキスト)を使用し独学で勉強しています。高専の数学は専門的かつ進度が非常に早いですが、S君は数学のテストで入学以来、学年トップクラスをキープしています。初めのころはごくたまに質問することがありましたが今では自学力が身につき質問は皆無です。当塾には勉強せざるを得ない環境とトップレベルにいなければならない暗黙のプレッシャー、自己を律するために通塾している(?)のでしょう。

・中3生のHさんは自発的に独学で高校数学を教科書と教科書ガイドで進めています。わからないところは質問するようにと言っていますが、質問はたまにしかありません。高校入学までには数1・数Aを終了するペースで進めており、高校の定期テスト合格点レベルはキープできています。

・私自身の体験談ですが、40代のサラリーマンとして最も多忙な時期(途中で子育ても加わる)に数Ⅲは教科書+教科書ガイド+青チャート+大学への数学を使用し、深夜の独学でした。時間をかけた割にベストスコアが駿台全国模試で東北大医学部B判定、東大理ⅠC判定なのでレベル的にはビミョー(イマイチ)でしたが。

・J君、Y君にしても同様です。「フォーカス・ゴールド」は灘や開成でも年度によって採用される優れものであるのは間違いありません。ただ、教科書の完全理解が前提であるのは論を待つまでもありません。まずは教科書・教科書ガイドを使用して独学で先取りを進める、わからないところは学校の先生などに質問する、遅くとも夏休み終了を目途に数1・数Aを終了することです。

・当塾の中学生コース全員も同様です。日々の復習・ワーク繰り返しはマストとして余力があれば自力で教科書の先取りを進めてみて下さい。自分で考え、自分で調べ、それでもわからないところを質問することで実力はどんどんついていきます。

◇「フォーカス・ゴールド」もしくは「青チャート」をどのように進めるべきか。

「フォーカス・ゴールド」や「青チャート」を完全攻略すれば、ほとんどの大学は合格すると言われています。言うは易し、完全攻略は容易ではなく、ボリュームに圧倒され「積んどく」で終わることも少なくないでしょう。攻略法はネットやYouTubeで星の数ほど存在するので自分で調べ、自分で選択し、自分で実践するしかありません。

私見を言うならば、以下の3点が攻略のポイントだと考えています。

・例題集中

個人的には「青チャート」派なのでそれを例にすると例題約1100題、この程度の数なら心折れることなく最短で入試レベルに到達できると思います。

・分散学習

同じ問題を連続で解く「集中学習」は短期記憶にしかなりません。時間を空けて「思い出す負荷」をかける「分散学習」が長期記憶には有効です。例えば、①数と式⇒②集合と命題⇒2次関数⇒・・・別々の単元を日替わりで学習する  受験期であれば数IA → 数IIBC → 数III → 数IAに戻る、というサイクルです。

・本質理解

単に解法を暗記するのではなく、ペンを使用せずに解法の指針・解法の言語化を繰り返すことです。1問1分程度でできます。ただし計算力は絶対条件なので計算力が不安な場合は、ドンキなのでコピー用紙500枚セットを購入し書いて書いて解きまくることです。

【結論】

数学は独学で絶対的な得意科目にすることは十分可能です。自らの力で教科書・教科書ガイド・参考書を読み解き、考え、調べる過程で得られるスキルや能力は広く深く確実にレベルアップできます。裏を返すと、理解できないところをすぐに聞けない、モチベーションキープが難しい、自分に対する甘えが出やすい、孤独感、自分の思考範囲を超えた考え方がすぐに入手しにくいなどのデメリットもあります。それをどのように克服するかも重要です。

【余談】

塾生は毎回目にしているはずですが風景の一部となっており気が付いていないと思います。正面にある置時計の下に「青チャート」3冊が積まれています。40代~50代にかけてサラリーマン(損害保険会社)生活と育児分担と(密かに)医学部再受験勉強を続けていましたが、熊本地震で超多忙を極め勉強を離れたので、あれから10年が経過しました。それでも「青チャート」の例題は瞬殺できるように開業当初2年くらいは青チャート1問1分の言語化学習を継続してきましたが、高校数学を質問されることもほとんどなく、ついには「置台」になってしまいました。このままでは塾生に対して偉そうなことは全く言えなくなってしまうので復活思案中です。

翌日【追記】・・・明日やろうはバカヤロー

以下を今年度1年間の日々の塾長ルーティンワークとします。

・青チャート1日例題10問(解法・指針の言語化)・・・数Ⅰ~Ⅲ 合計3周できる計算

・新・基本英文700選 1日6題・・・合計3周できる計算

・鉄緑会 東大英単語熟語(鉄壁 索引数3100語) 1日30語・・・合計3周できる計算

やってみたら1時間もあればできます(単熟語30語が一番きつい)。まあこの程度なら継続できますね。塾長より40歳以上も若い塾生・卒塾性の皆さんの体力なら、部活動をやりながらでも、この何倍もの負荷をかけてもどんどん吸収できるはずです。明日やろうはバカヤロー 早速、日々のルーティンワークを定め実行してみましょう!!

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