テストの結果に踊らされてはいけない!
中3になると毎月のように実施される実力テスト。7月初めに山王中で実施された(附中・泉中では実施されなかったようです)実力テストの結果がちらほら返却されてきました。基本的には毎回、生徒からテストを借りて自分自身でも全て解くか目を通すようにしています。そうしないとテストの結果がどの程度参考になるのか、各生徒の実力がどのように反映されているのか把握できないからです。
今回のテストの結果はあまり参考にはならないというのが個人的な見解です。学校全体の平均点は230点台、過去4年間の実力テストでダントツに平均点が低く、実際に解いた印象も難易度が高いテストでした。正直、5科目合計の基礎的レベルをはかる公立高校入試の判定としては参考にならないというのが個人的な見解です。
現時点で秋田県過去問や実践問題をやり込んだ生徒、1科目とびぬけて得意な科目がある生徒などは、すこぶる結果がよかったりする反面、この時期に5科目まんべんなく基礎に取り組んでいる生徒だと散々な結果になるような問題です。難易度が高い校外模試なども数学・英語など1科目だけが飛び抜けてできる生徒が志望校合格判定Aでありながら5科目基本的な問題の本番のテストでは苦戦するのと同じ現象です。
テストの目的は、志望校合格に向けた現在の自分の立ち位置を確認し、理解できないところや苦手なところを認識し解き直しで修正することにあります。結果がよければそれを支えとして一層頑張る、結果が悪ければそれをバネに一層頑張ることです。
注意するべきは(特に今回のテストは)、単に点数が(大きく)下がった、順位が(大きく)下がったことで、本人が自信を無くしたり(親が子供にプレッシャーをかけすぎたり)、これまでの基礎力重視からいきなり結果を求め実践問題主体など場当たり的に方針転換しないことです。全くの逆効果に終わります。四の五の言わず、自分自身を信じること、子供の頑張りを信じることです。
実力テストはこれからも続きます。テストのたびに全体の平均点は上下50点以上変わります。当然、自身の成績にも大きな波は出てきます。これにどう対応するかも含めての高校受験なのです。テストはあくまでも利用するものであり、踊らされるものではありません。最終ゴールは本番までのテストの結果ではなく志望校に合格することです。

