高校入試私感(令和7年度)+追記
初めに申しますが、これは私個人が試験会場と違う全く緊張感のない場所で一応制限時間内で国語を除く4科目を実際に解いてみた私感であり、生徒達の自己採点や試験の感触も聞いていないので、全くあてにはならない(かもしれません)。いたずらにこれを拝見した方々を惑わすことになるので今年は控えようとも考えましたが開業以来継続しているので簡単に書くことにしました。正直、生徒達の自己採点を踏まえた他塾のホームページや明日のさきがけ新聞の方が信頼性は高いと思いますので、念のため。
数学・・・開業以来、初めて時間内で完答できました。毎回最終問題で時間切れになっていたので生徒達には最後の問題と整数問題は初めから捨てた方がいいと言ってきました。今回は1(10)の整数問題は力技でもさほど時間がかからず、ラスト問題5よりは問題3(3)が一番時間を要しました。問題5Ⅱは相性が良かったのか案外すんなりできました(最後の問題はQPの長さをDC10cmの半分の5cmにする式をつくったらすぐにできました)。全体的な難易度は昨年と同程度か若干易化したかもしれません。上位高受験者は小問1個、3(3)、5(2)か(3)を落として81点~86点、その他の進学校受験者で確実に7割はとりたいところです。
英語・・・昨年難化した英語ですが、今年は若干易化したように感じました。上位高受験者はここで9割近く、その他の進学校受験者で8割近くはとりたいところです。
理科・・・一昨年は易、昨年は若干難、だったので今年は若干易化を予想しましたが、印象としてはその通りだと(基本問題が多く、考えさせる問題が少ないように)感じました。個人的には光を落としました。基本問題・基本用語を完璧にした生徒であれば9割近くとれそうですが、理科を得意とする生徒は案外、双眼実体顕微鏡(直前の1問1答で確認したけどみんなスルーかも?)の操作や基本用語などを落とし、微妙な点数になるかもしれません。上位高受験者は9割近く、その他の進学校受験者で8割近くはとりたいところです。
社会・・・記述問題が多く採点レベル(高校)によって点数がばらけそうです(自己採点と実際の点数も乖離するかもしれません)。記述問題での完璧な回答は容易ではなく高得点はとりずらいと思います。上位高・その他の進学校とも8割取れれば御の字ではないでしょうか。
ざっくりですが、昨年と比べ、英語・理科はやや易、数学は同程度(かやや易)、社会は難、と思いましたがどうでしょう。
仮に全体が若干易化しても進学校はボーダーに変化なし、逆に下がる場合もないとは言えないので、ボーダーラインは全く予想できません。。
【翌日の追記】
本日、生徒達の自己採点の結果報告を受けました。
数学で実テ平均ほぼ9割の(満点を取ったこともある)生徒3人が3人とも点数を取れていませんでした(他の科目はいつも通り取れていましたが)。上位高受験生にとっては失点が許されないプレッシャーを最も感じやすい数学は「鬼門」、「水物」なのかもしれません。一方で数学が得意ではない生徒はあっさり8割を超えてはいましたが・・・。
昨日は数学は去年程度(もしくは若干易?)と書きましたが、実際はどうなのか?もしかすると、逆?それとも全体平均はよくても上位高受験者で数学で点数が取れていない生徒が案外多い?かもしれません。仮に数学70点だと、他の4科目で85点平均でも合計点が410点、更に今回の社会の難易度、国語の不安定性を考えると案外ボーダーラインは高くないという想定もあり得ます。
また、英語も若干易化と書きましたが、最後の長文問題は案外点数が取れないとの声もあり、結果的に数学同様かもしれません。
様々な想定が考えられますが結局のところわからないというのが結論です。考えてみると教える側はこれまでに様々な問題をこなしているのでどうしてもできて当たりまえという気持ちが先に立ち現実と乖離した感覚になっている可能性があります。「多分あてにならない」と前置きしたものの、上位高受験生ならこの程度、その他進学校ならこの程度と書いている以上、それが不安をあおることになっている・・・だとしたら大変に申し訳ないです。
「結果は蓋を開けてみないとわからない」 ということです。。