佐々木塾はこう考えます(その5 受験に必要なのは思考力?暗記力?)

(批判を受ける覚悟で)佐々木塾は断定します。受験に必要なのは「暗記力」です

なぜかというと、受験問題・試験問題は範囲が決まっており問題の基本的な型(パターン)があることから全てのパターンを身に着ける(⇒「暗記」する)ことで、ほとんどの問題を解くことができるからです。それは学校の定期テストであれ公立高校の受験問題であれ東大の受験問題でも同じです。東大の問題は思考力を要するといわれますが様々な問題の基本的なパターンが組み合わされており、それをひも解き整理することで答に導いていくことは一般的に言われていることです。思考力だけで1から回答できる人は一握りの天才であり、東大合格者の多くは基本パターンを完璧にマスターすることを合格体験記などで奨励しています。そもそも思考力とは考えるための元の知識があってこそ発揮されるものなのですね。

つまり受験勉強というのはほとんどが暗記であり、受験において勉強方法を知るというのは、暗記のコツを知るという事とほとんど同じなのです。ここでいう「暗記」とは単に知っているというレベルではありません。ポイントを頭に定着させて、活用の仕方、問題での利用の仕方を、いつでも無意識に取り出せる状態をいいます。(←ここは非常に重要)

人間の脳は、時間の経過とともに忘れるように設計されています。初めて覚えた情報をすべて溜め込んでいくと脳はすぐにいっぱいになってしまうので、特に重要でないと判断された情報は「短期記憶」として自然に消去していくようになっているのです。ドイツの心理学者、エビングハウスが行った実験によると、人間は何の工夫もなく覚えた情報を1時間後には56%、1日後には76%忘れてしまうとという説を唱えています(エビングハウス忘却曲線)。一方、重要だと判断された情報は「長期記憶」として脳に定着し、忘れることがありません。せっかく勉強したことを「長期記憶」にするためには、完全に忘れてしまわないうちに繰り返し繰り返し復習することが大切なのです。授業で「覚えた」と思ったことでも、その日の夜、1週間後、1か月後と定期的に復習することで脳は必要な情報と判断し、回数を増やすことで忘れにくくなります。

受験で合格するためには「基本パターン」をこれでもかというくらい何度も何度も繰り返して「定着」させることに尽きるのです。

佐々木塾では、効率的かつ効果的に「基本パターン」を定着させるためのトレーニングを愚直に愚直に実施します。

せっかくなので、佐々木塾で取り入れるいくつかの「暗記」方法をご紹介します(ご存じの方もいらっしゃると思いますが)

◇書いて覚える・・・目で見て覚えようとするよりも、手も一緒に動かす方が覚えやすくなります。時間や手間がかかりますが、「書く」行為そのものが多くの神経を刺激するため、記憶が定着しやすくなります。

◇音読して覚える・・・教科書などを読む際には、ただ目で文章を追うのではなく、声に出して読み上げてみましょう。五感のうち視覚と聴覚の両方から情報を得ることでより記憶に残りやすくなり、声に出すという動作が脳を刺激して、記憶が定着しやすくなります。

◇身体を動かしながら覚える・・・運動を組み合わせるのもおすすめです。身体を動かすことで脳が活性化されるので、座ったままの姿勢よりも、身体を動かしながら音読する方が、暗記の効率が上がります。スティーブ・ジョブズは歩きながら考え歩きながらのミーティングで創造性を高めたと言います。記憶の定着にも効果的なようです。

◇人に伝えることで覚える・・・おぼえた内容を家族に説明したり、友だちと問題を出し合ってみましょう。覚えた内容を相手に伝わるように整理して話さなくてはならないので、反復して記憶することにつながります。

◇関連したものをまとめて覚える・・・英単語などの暗記は、ただ綴りを覚えるだけの単純暗記よりも、類義語や対義語、語源が同じものなど、関連している単語もセットにして覚えるのが効率的です。また英単語なら、重要な熟語や文法が含まれた例文ごと覚えてしまえば、短い時間で語彙力アップにつなげることができます。

◇絵や動画などを利用して覚える・・・理科や社会は文字だけで暗記しようとせず、写真やイラスト、動画を活用して視覚的に覚える工夫をしましょう。理科なら、実験の動画を観たり、教科書にあるイラストを写すだけでも頭に入りやすくなります。社会は、漫画を読んで歴史の流れや全体像を把握したり、ニュース番組を観ると、関連性が出て覚えやすくなります。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です